NEWS

NEWS
ホームニュース【SEEDTIME】せん妄?元々の性格?認知症?

2021.01.07 カンファレンス

【SEEDTIME】せん妄?元々の性格?認知症?

第34回SEEDTIME!

治療目的に入院したら、「もう帰りますから!」

本日は福田先生からの発表でした。
治療目的に入院したが、夕方になって、点滴が痛い、というお話から始まり、その後病棟内をウロウロし、「こんなことをしに来たわけではない!帰る!」と・・。話を聞いてみるも帰るの一点張りで、主治医も家族も交え話し合った結果、帰ることに。

せん妄の既往はあるが、元々性格も頑固、という情報もあり、どうしたらこの人のためになったのだろうか・・という相談内容でした。

参加者からのコメント

同じような経験を持つ人も多くいました。怒りの対象が何なのか、話を聞いてみて探り、それに介入していく。という意見もありましたが、やはり実際は「でも治療しに来たんじゃないですか?」と言ってしまうことも多いのではないでしょうか・・。

その中で、「感情を受け止めてあげる」という行為を行う必要があるか”見極める”という話も出ました。感情を訴えている人に、事実で答える、というのは、アンガーマネジメントとしても上手くいかない対応と言われています。
ただ、常に感情を受け止めていると、時間がかかり、結果的に他の患者さんへの時間が確保できなくなってしまう可能性もあります。

なので”見極める”のが大事、という話でした。

また、「本腰を入れて対応する必要があると、自分も覚悟を決める」という意見もありました。急がば回れではないですが、じっくり話すというのが必要な時もありますね。

全体コメント

「こんなにも自分は辛いのに、何もしてくれない!」

「でも、検査では異常ないんですよ」

このやり取りはおそらく上手くいかないでしょうね。信頼関係があるかどうか、も重要と思います。何に対して怒っているのか、背景になにがあるか、を探ることは大切です。そして、自分に気合いを入れつつ、感情に対して寄り添うのが近道なのかもしれません。

本題の「せん妄なのか元々の性格なのか・・」は、結局患者さんが他院フォローとなったため、分からずじまいでした・・。

NEXT STEP

  • 感情が露わになっている状況では、まず感情について答えるのがコミュニケーション
  • 自分にスイッチを入れるのも大切

 

Learn more