第48回SEEDTIME!
デパスが欲しい・・
本日は福田先生からの発表でした。肩こりに対してエチゾラムを内服していた方。
肩こりに対する非薬物治療を提案してみたものの、うまくいかず。
依存性があるが肩こりに対して効果的でもあるエチゾラムをどうするか?という相談でした。
【参加者からのコメント】
・肩こりの要因は?肩関節炎なのか、筋肉からの痛みなのかで大きく変わる。かばんを右側にかけていた、スマホやりすぎていた、とか非薬物治療の介入でなんとかなる人はよくいる。
:会社員で肩をよく使うことが多く、それが原因ではないかと考えている。インピンジメントは異常なく、筋肉が原因ではないかと考えているが・・。
・エチゾラムに対する本人の考えは?エチゾラムが認知症進行や依存というデメリットがあることをどこまで考えられているのか、確認が必要。
・本当にかたこりなのか?Biologicalな面からの介入が困難なのであれば、Psychological、Socialな面への介入も検討したい
・AFP「Acupuncture for Pain」、「Mechanical Low Back Pain(マッケンジー法のレビュー)」、「Manipulative Therapies: What Works」が参考になります!
・葛根という成分が肩こりに効く。
・テルネリンはエビデンスもある。高齢者では夜だけにして、ふらつきの副作用を回避してみたり。
・そもそもエチゾラムはどのように悪い薬なのか?ちゃんと分かっている必要がある。エチゾラムはかなり安い薬。それに比べると非薬物治療は、例えばマッサージだと数千円もかかる。また、即効性のある、楽になるものである。そういうエチゾラムを選択する背景も考えなければならない。
・依存は新しい依存で塗り替えていかなければならない!
・ここからは、自分自身のプロフェッショナリズムの問題である。
【全体コメント】
行動変容という考えで言えば、色々なアプローチがあります。でもどのアプローチも、「しっかりその人のことを考えている」というのが大事!絶対にエチゾラムは出さない、という前提で行くなら、他のアプローチを極めていきましょう!!鍼灸もエビデンスがあるようだし、じゃあどういう鍼灸が良いのか?値段はどのくらいかかるのか?調べて患者さんに伝えると、真摯さが伝わると思います!!
NEXT STEP
・依存は、より強い新しい依存で塗り替える
・どんなアプローチをするにしても、真摯さは絶対に忘れない