【第132回SEEDTIME】
本日のSEEDTIMEは, 名嘉先生より「魅せるレクチャー」として, 良いレクチャーとはなにか?ということを題材に, 実際のレクチャーを比較しながら発表いただきました。
伝わることではなく, 伝え方を考えて行動変容を起こすことが大事
インストラクショナルデザイン(ID)
教育のためのフレームワーク。具体的にはstepがあり, ①聞き手がどういう人か, ②レクチャーの目的は何か, ③トピックを何にするか, ④時間は何分あるか, ⑤伝えたいものは何なのか, ⑥どうやって調べるか, ⑦どのような学習方略で教えるか, ⑧資料を配布するか, ⑨どうすればレクチャーが成功するか, ⑩うまくできたかをどう判断するか, という10stepを意識する。
①で聞き手のニーズをまず把握することが大事で, ⑤の伝えたいものはそれを踏まえた上である。そして聞き手がレクチャーにより行動変容を起こせたかが⑨, さらに学習を実行に移せるかが⑩であり, そこまで評価できるのが望ましい。
伝え方~SUCCESsを意識して~
記憶への定着法として, SUCCESs(Simple:単純明快, Unexpected:意外性, Concrete:具体的, Credible:信頼性, Emotional:感情に訴える, Story:物語性)の意識が効果的である。
会場の意見
・ポイントをおさえた伝え方が大事だと思った。
・聞き手の知りたいことを意識するのが大事。
・「伝えたいこと」より「聞き手(のニーズ)」の方が大事。「伝えたいこと」を優先させると, 難しいレクチャーになりがち。
・評価, 反応を確認する。レクチャーを受けることで自己効力感を上げさせる(「できないかもしれない」を乗り越えさせる)ためには, つまり学習したことを実行に移せるかが最大の決め手。
・人を惹きつけるフレーズってなんだろう?
ひとこと
プレゼンやレクチャーでは, 聞き手のニーズを何よりも意識することが大事, そのうえで伝えたいことをどう伝えるかということをわかりやすく教えていただき勉強になりました。ご参加くださった先生方, ありがとうございました!