第122回 SEEDTIME!
燃えよ家庭医療 – Don’t think, Feel ! –
本日のSEEDTIMEは当科卒業生の名嘉先生より
ご発表いただきました。
大変興味深い内容でしたので一部ご紹介します。
家庭医療学は何に役立つのか?
家庭医療学とは何なのか?
…考えたことはありますか?
家庭医の目指すものは?
未分化な問題の対応、包括的アプローチ方法..
(WONCA-tree)
そのビジョンに至る迄のストラテジーは?
➔ここを知り、実践するのが重要になる
家庭医療学とフレームワーク
家庭医療学で出てくる多くの理論、モデルは
先人達の暗黙知を形式知にしたものと解釈できる
BPS modelの考え方と共通点が多く、
理論を理解しやすくなる視点かもしれない
例えば、
患者中心の医療の方法PCCM
Evidence-Based Medicine
健康の社会的決定要因SDH
臨床倫理の4分割表
国際生活機能分類ICF
などなど…
家庭医療学には多くのフレームワークがある
一つ一つを学ぶことは重要であるが…
ここでのポイントは、
プロセスでなくアウトカム基盤の戦略であること
➔どの道が正解、というのは存在しない
「フレームワークを学ぶこと」から学ぶこと
Question
指導医は常日頃からフレームワークを使用しているのか?
Answer
家庭医療学理論学習の先にあるものは、アウトカムの担保であり、決してプロセスではない
How did it feel to you?
Let me think…
Don’t think. Feel.
It is like a finger pointing away to the moon.
Don’t concentrate on the finger or you will miss all that heavenly glory.
-燃えよドラゴン-
理論を学ぶことは、重要であって、全てではない
真に重要なのは、人とその周囲を理解し手を差し伸べる姿勢を学ぶことである
リベラルアーツのススメ
人は文脈で生きている
それ故、人とその周囲の理解において、「医療」という文脈が邪魔をすることもある…
リベラルアーツとは、物事を多角的に捉え、自由に生きるために役立つ教養を指す
医療とは違う文脈を育てることは、人を理解するスキルとなるかもしれない
以上、名嘉先生ご発表の一部を共有しました。もし興味が湧いた方は、お問い合せフォームからご連絡いただければ資料共有させていただきます(私的使用に限ります)。
総合診療・家庭医療研修を通じて、「真に人を癒せる医療人」になれると、良いですね。